みなさまこんにちは、理学療法士の橋本です。
ついに関東も梅雨明けしましたね!これから本格的な暑い夏がやってまいります。
今年の夏の暑さは史上最高レベルと予想されているので、くれぐれも体調管理にはお気をつけ下さい。
さて、前回までおすすめフードシリーズを第4弾まで進めて参りました。その中で「脂肪酸」というキーワードが頻繁に出てきましたが、今回はその脂肪酸についてふれてみたいと思います。
ご存知のように脂質は三大栄養素(炭水化物・脂質・タンパク質)のひとつで、最も効率の良いエネルギー源であり、人が生きていくうえで欠かせないものです。
脂質は、大きく飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けられ、それぞれの性質はまったくといっていいほど違います。
飽和脂肪酸を多く含んでいるのは、バター、ラード、牛脂などの動物性といわれている脂質で、常温で固まるのが特徴です。摂りすぎると中性脂肪やコレステロールを増加させてしまい、高脂血症や動脈硬化をまねく危険があるといわれているので注意が必要です。
一方、不飽和脂肪酸は、まぐろ、いわし、さんま、さばなどの魚類やオリーブ油、ゴマ油、シソ油、グレープシード油などの植物油に多く含まれている脂質。常温で固まりにくく体内で液体であるというのが特徴であり、血中の中性脂肪やコレステロール値を調節する働きがあるといわれています。
体内でも固まりにくく、血液中の中性脂肪やコレステロール値の調節をサポートする不飽和脂肪酸には2つの種類、一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸があります。
一価不飽和脂肪酸の代表的なものはオリーブ油に含まれているオレイン酸。
多価不飽和脂肪酸には「n-3系」と「n-6系」の2種類があります。
「n-3系」は、魚に豊富に含まれているDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)が代表的です。
「n-6系」は、サフラワー油、ひまわり油、コーン油などに含まれているリノール酸。悪玉コレステロールを減らす作用は、一価不飽和脂肪酸よりも多価不飽和脂肪酸の方が強いといわれています。
不飽和脂肪酸の一種である、DHAとEPAは、主に魚の油に含まれている成分。脂質なので、さんま、さば、いわしなどいわゆる油の乗った青魚に特に豊富に含まれています。どちらも血液をサラサラにする健康成分といわれています。DHAもEPAも体内で合成されない成分で、食品からしか摂取できない必須脂肪酸です。日頃から意識して取り入れることが大切です。
グリーンランドに住むイヌイットは、野菜をほとんど食べない偏った食生活をしているにもかかわらず、脳血栓や心筋梗塞などの生活習慣病の発症が非常に少ないという報告があります。これは、アザラシやクジラ、カレイなどを好んで食べていることと関係があります。魚やアザラシに含まれているDHAとEPAが血中の中性脂肪を減らし、コレステロール値を調節し、血液をサラサラにすることで、血栓や動脈硬化を防いでいると考えられています。
近年は日本も食の欧米化が進み、魚の摂取量は減少傾向ですが、今一度古来の日本人の食生活を見直してみるのもいいかもしれませんね。
私も先日、青森県の大間で一本釣りの生のクロマグロをたくさん食べてきました!血液サラサラになったかな!?
それでは、理学療法士の橋本でした!