みなさんこんにちは。理学療法士の橋本です。
ついにきましたね。「師走」が。
彼がきたらもうあとはノンストップです。勢いに任せて新しい年に突入しましょう。
さて今回のおすすめフードシリーズは「スピルリナ」です。
スピルリナは約30億年前に地球上に出現した最古の藻の一種です。
アフリカや中南米など熱帯の湖に自生していて、大きさは0.3~0.5mmほどと非常に小さく、顕微鏡で見るとその形状がくるくるとねじれた形をしています。
自生している湖の周辺では食用として歴史が古いですが、高い栄養価と消化吸収率の良さで近年になって他の国々から注目されるようになりました。
現在市販されているスピルリナは、乾燥させ粉末状にしたもの。料理やスムージーに入れるなどの方法で取り入れられているほか、食品の着色料としても用いられています。
スピルリナは植物でありながらも、約60~70%もの量のタンパク質を含んでいます。
肉類に含まれるタンパク質が20~23%ほど、畑の肉と呼ばれる大豆は約16%ですから、スピルリナのタンパク質含有量がいかに多いか伺い知ることができます。
タンパク質だけでなく各種のビタミン・ミネラル・食物繊維も豊富で、50種類以上の栄養素を含んでいます。中でも特に多く含まれるのがβ(ベータ)カロテンとビタミンB12です。
βカロテンは体内に入ると、必要量に応じてビタミンAに変換されます。ビタミンAそのものは過剰摂取による副作用がありますが、βカロテンとしての摂取では必要量のみが変換されますので、その心配はありません。βカロテンには強力な抗酸化作用があり、生活習慣病の予防に役立つと考えられています。
そしてビタミンB12が含まれている点は、スピルリナならでは。ビタミンB12は他の植物性食品からはほとんど摂取できず、肉や魚などから摂る必要のある栄養素です。ビタミンB12には造血作用があり、不足すると貧血になってしまうため「抗貧血ビタミン」とも呼ばれています。しかもスピルリナの抗貧血に役立つ成分はビタミンB12だけでなく、葉緑素(クロロフィル)もあります。
このように、栄養価が高く、スーパーフードの王様とも呼ばれる「スピルリナ」。
信じるか信じないかはあなたしだい・・・
それでは、理学療法士の橋本でした!